子供を絶対にむし歯にさせたくないお母さん必見!「感染の窓」とは?

お母さん
私がむし歯が多くて苦労したので、子供は絶対むし歯にさせたくないです…どのように気をつけたらいいですか?
パパ先生
実はむし歯菌が増え始める「感染の窓」の時期を大事にすることが、子供のむし歯予防につながります。今回は「感染の窓」について説明します。

むし歯菌はどこからくるの??

生まれた赤ちゃんにはむし歯菌がいないのはご存知ですか??

むし歯になる主な菌はミュータンス菌といいますが、実は歯にしかくっつかないことがわかっています。
なので歯がない赤ちゃんには元々むし歯菌はいないんです。

ではどこからやってくるのか??

実は主な養育者のお母さんのお口の中(6〜7割)からです!!残りはお父さんだったり、お友達だったり…色々なところで感染のリスクがあります。

なので、歯が生えてきたらむし歯菌が感染することを意識して歯磨きなどを気をつける必要があります。

特に気をつけなければいけない時期は、むし歯菌が一番増殖しやすい生後19ヶ月から31ヶ月(平均26ヶ月)です。この時期を僕らの世界でむし歯が口の中に入ってくる時期である「感染の窓」と言います。

では、「感染の窓」について詳しく説明していきます。

感染の窓とは?

先程も説明しましたが、歯が無い時は主なむし歯の原因である菌のミュータンス菌はいません。
何故なら、むし歯菌(ミュータンス菌)は歯に付着しないと生息できないからです。

それが、歯が萌出すると段々、むし歯菌(ミュータンス菌)が増えてきて、奥歯(第一乳臼歯)が生えてくると爆発的に増えます。この時期が大体、1歳4か月〜1歳7か月ぐらいです。

ここから約2歳7ヶ月、平均26ヶ月間をむし歯菌(ミュータンス菌)が増える時期を「感染の窓」といいます。

この「感染の窓」の時期にお口の中に「良い菌」を増やし、「悪い菌」をお口の中に入れないことでむし歯のリスクを大幅に下げることができます。

「感染の窓」の時に注意すること

口の中には約700種類の細菌が生息しています。中には「悪い菌」の代表であるむし歯菌(ミュータンス菌)がいたり、むし歯を防ぐ「良い菌」がいたり様々です。

お母さんが注意しなければいけないのは、「感染の窓」でお口の細菌が増えている時期に口の中の細菌を「良い菌」でしめて、むし歯菌の侵入を防ぐことです。

では「良い菌」が住んでいる口と「悪い菌」が住んでいる口はどのように違うのでしょうか??

「悪い細菌」が住んでいるお口

お口の中のマンションには甘いものをいっぱい食べて、口の中はむし歯菌だらけです。

このようにお口の中がむし歯菌だらけになると良い菌が入ってこれなくなります。こうなると最悪、むし歯が大発生です!!「感染の窓」中は細菌が入れ替わり、口の中は細菌のバトルが起こります。
最終的に生き残った菌がお口の中に住み着いて優位な立場になると口の中の細菌の変化が少なくなっていきます。

このような口のお子さんはむし歯リスクが高くなります。

「良い細菌」が住んでいるお口

良い菌がお口の中を占めて、悪い菌が入り込めなくなっています。
そして、入り口には僕ら歯科医師、衛生士が管理人としてむし歯菌が入るこまないように監視しています。

このような口の中ならむし歯になりにくい環境といえます。

お母さんと僕ら歯科医師が目指すのはこのような口腔内環境です。

「良い細菌」が住んでいるお口を目指すには?

「感染の窓」の期間中に「良い細菌」が住むお口を目指すには次のようなポイントがあります。

良い菌を住ませるポイント

・保護者の口の中を綺麗にしましょう!
・子供に無駄に甘い物(砂糖)を与えない
・スプーンの共用・噛み与えを控える

保護者の口の中を綺麗にしましょう!

お口の細菌は保護者から受け継ぐことが多いです。
特に主な養育者のお母さんから6〜7割感染します。
なのでお母さんがむし歯だらけなら、そりゃーむし歯菌に感染するリスクが高くなります。

下のようなデーターがあります。

お母さんが定期的に歯医者さんを受診し、歯の掃除をしている場合としていない場合に比べてお母さんが定期的に歯医者に受診していない子供が2倍近くむし歯になっているというデーターがあります。

やはり、上のグラフからも子供の定期検診だけでなく、保護者の定期検診が重要であると考えられます。

また、お母さんがむし歯を放置した場合と治療をしっかりしている場合を比較しても…

母親にむし歯があるかないかで2歳でにむし歯の発生率が3倍と大きく違うのがわかります。
やはり定期検診を欠かさず、むし歯の治療もするのもとても大事ですね。

妊娠中、つわりが酷かったりして口の中がボロボロになる傾向があります、また生まれてからは忙しくて歯医者さんに行けないですよね??案外、お母さんが子供のむし歯を気にしているけど、自分がボロボロなんてことが多いです。

子供と一緒に定期検診を忘れないようにしてください。

子供に無駄に甘い物(砂糖)を与えない

むし歯菌(ミュータンス菌)が歯につくにはどうしても「あるもの」が必要になります。

それは、「砂糖」です!!

むし歯菌は砂糖を消化して歯にくっつく糊である歯垢(プラーク)を作ります。時間があると歯にくっついている白いやつです。この歯垢(プラーク)の中で色々な細菌が繁殖してむし歯になります。

砂糖を摂取しなければむし歯菌(ミュータンス菌)は歯垢(プラーク)を作れません。

なので簡単にいえば、砂糖を取らなきゃむし歯になりません。

しかし、これは現実的ではありません…

では、WHOが提唱している、1日あたりの砂糖の摂取目安を見てみましょう。

砂糖摂取の目安

0~7か月 15~20g
7~2歳6か月 20~25g
2歳6か月~5歳 25~30g
5~9歳 30~45g

ちなみに炭酸飲料は約56㌘、野菜ジュース40㌘、缶コーヒー32㌘です。
1本飲んだらもう1日量がオーバーしますよね。

最近の子供は砂糖を摂取しすぎです!!

米国心臓協会(AHA)が砂糖の過剰摂取は肥満や心疾患、高血圧、肥満と関連するがん、虫歯のリスクを増大させる

むし歯だけではありません!

おやつをあげていけないわけではありません。時間を決めてしっかりと正しくおやつを食べましょう。

スプーンの共用・噛み与えを控える

なるべくなら、スプーンの共用や口移しで食事をするのは止めて頂いたほうがいいです。しかし、神経質になるぐらい、保護者が子供に口移しであげないように注意している方がいます。

100%気をつけるのは難しのではないでしょうか??
僕も子供の手が口に飛んできて、拭こうとしたら、そのまま子供の口にズボってはいるのも何度も経験しました。

勿論、むし歯予防のためにも無駄に口移しでご飯をあげるのは避けたほうがいいです。

しかし、保護者のむし歯菌レベルが低く、砂糖の摂取が少なく、歯磨きをしっかりとすればそう簡単には感染しません。ちょっと唾液が入ったレベルでは感染しません。

上の図はアメリカ・ロンチェスター大学での研究ですが、口の中の虫歯菌が少ない母親(10³CFU/ml以下)の母子感染率が6%だったのに対し、口の中の虫歯菌が多い母親(10⁵CFU/ml以上)の母子感染率は58%となり感染率は9.6倍もの差があるのがわかります。

口の中が汚いと感染しやすく、綺麗ならそんな簡単に感染しません。

僕も自分の子供にはホッペにキスもしてました。(口は流石にしなかったです…)
でも、歯磨き、砂糖の摂取、自分のケアーもしっかりしたので、現在はむし歯もなく、虫歯菌のレベルも少ないです。

逆に神経質になってしまうほうが子供に悪影響です。
最近ネットで「口移しを絶対気をつけて!!」と報道されていますが。
口移しを気をつけても、お菓子いっぱいあげて、歯磨きしないならば意味がありませんよ。

まとめ

むし歯菌が増殖する「感染の窓」の期間は大事な時期です。
むし歯が少ない子は良い菌が口の中に沢山あり、悪い菌が少ないです。

なので、歯磨きをサボってもむし歯にならない子もいれば、一生懸命磨いてもむし歯になる子がいます。
自分がむし歯で苦労したなら余計、お子さんにはお口の中に良い菌を住まわせる事が大事です。

「感染の窓」の間に良い菌を住まわせるには次の3つが重要です。

・保護者の口の中を綺麗にしましょう!
・子供に無駄に甘い物(砂糖)を与えない
・スプーンの共用・噛み与えを控える

是非、むし歯が少ない「良い細菌」が住んでいる口の中を目指しましょう。

最近のコメント

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です