むし歯進行止め(サホライドとは?)

お母さん
むし歯ができてしまって、まだ年齢が小さく治療が出来ないのでむし歯の進行止めを塗りましょうと言われました…歯が黒くなるんですよね?
パパ先生
そうなんですね…むし歯の進行止めは歯が黒くなります。
今回はむし歯の進行止め(サホライド)について説明しますね

むし歯進行止め(サホライド)とは?

サホライドの正式名称は「フッ化ジアンミン銀」といいます。

この治療方法のメリットは…

「ただ塗るだけでむし歯の進行がある程度抑えられる

なので、小児歯科の診療に慣れていない歯医者さんや、低年齢で暴れてむし歯の治療が出来ない患者さんには昔からよく使用されていました。

昔はよく、前歯が真っ黒な前歯の子がいました。
むし歯が多い時代には治療が間に合わなく、とりあえサホライドを塗って経過観察!ってケースが多かったらしいです。

こんな感じです…

※むし歯の状態によって色の範囲は変わります

うーん…これは…ですよね??

そうです、最大のデメリットはこの見た目の悪さです!!

メリット・デメリット

お母さん
こんなに真っ黒になるんですか!?
さすがにこれはヤダな…
パパ先生
最悪、これだけ真っ黒になります…
ただ、これ程むし歯が進行している場合は塗っては駄目です!
塗っては駄目なケースの写真を出していますよ。
お母さん
でも前歯なら少しでも黒いのは…
パパ先生
正しく使えば、効果的なのも事実です。
次にメリット、デメリットについて説明しますね!

メリット

1,液体なので塗るだけでOK
2,暴れてしまう低年齢でも簡単にできる
3,初期のむし歯は抑制率が高く、効果的である

デメリット

1,歯が真っ黒になる
2,初期むし歯以外は使用できず、深いむし歯で使用すると神経が駄目になる。(写真で出ているぐらい深いむし歯は駄目です)
3,塗っても一時的にむし歯が抑えられるが、むし歯は進行する。

保護者からはやはり色が…といわれる方が多いです。
アメリカでは逆に医療費の問題から使われる事が多くなってきましたが、日本では使用が減少してます

むし歯進行止めるがヤダ!どうすれば??

お母さん
絶対に塗りたくないです!でもむし歯が進行するのは怖いです…どうすれば…
パパ先生
年齢が低い!暴れる!治療が出来ない…でもサホライドはヤダ!
そんな保護者の方には違う選択肢について説明しますね。

サホライド以外の選択肢としては次の2点があります

サホライド以外の選択肢

1,小児歯科専門医に相談してみる
2,全身麻酔

小児歯科専門医に相談してみる

歯医者さんにも子供専門の歯医者がいます

下の記事を参考にしてください↓

小児専門の先生なら低年齢のお子さんでも慣れているので治療が可能な事があります。

ちなみに僕も小児歯科専門医ですが、絶対にサホライドは治療で使用しません!自分の子供に塗らないのに他のお子様にも塗ることができませんしね…

むし歯が初期の段階ではフッ素塗布などで対応が可能です。
むし歯が大きくなった場合、暴れて大騒ぎなら保護者から抑制治療の許可を頂いてから治療します。

全身麻酔

歯の治療で全身麻酔!!?って思われる方も多いですが、実は結構います!

施設にもよりますが、治療で数ヶ月待ちなんて状態になってますよ。

暴れて治療ができない、むし歯の本数が多くて、毎日引きずって歯医者にいくのが辛い…こんな抑えて何回もやって大丈夫なの??

なんてご心配なお母さんは全身麻酔での処置も考えるの一つです。

全身麻酔で治療をやっている個人開業医はかなりレアなので、実際は

歯科大学病院がメインとなります。

参考サイト:PMD医歯薬獣医学部予備校

お近くのところに相談してみてください。
その他にも障害者施設なのでもやっています。まずは、かかりつけ医に相談してみてください。

さらに詳しい内容は下の記事を参考にしてください↓

まとめ

最近ではサホライドは海外でもむし歯抑制として使用されるようになりました。しかし、最大のデメリットは見た目ですよね??

かわいい子供の前歯に塗るのはちょっと…と思うときは小児歯科専門の歯医者さんに相談してみてくださいね!