出てきた乳歯が白い??むし歯??

お母さん

出てきた前歯が白いです…むし歯ですか??でも出てきた時から白いんです。

パパ先生

これはエナメル質形成不全ですね、むし歯とよく間違えやすいですが、むし歯ではないですよ。今回は乳歯のエナメル質形成不全について説明します。

エナメル質形成不全とは?

エナメル質形成不全とは、何らかの原因でエナメル質がうまく作られていない状態の歯のことをいます。

エナメル質形成不全は見た目が様々で、白く白濁していたり、黄色かったり、見た目がむし歯みたいに見えるので検診などでむし歯と診断されてしまうことがあります…

原因は??

しっかりとした原因はわかっていません…なので原因が不明??が多いのですが、主には統計調査の結果で次のような事が原因になる可能性があるとされます。

形成不全の原因になりうると思われた妊娠中の母親の主な疾患は切迫流産とその防止剤,重い悪阻,貧血と増血剤,風邪などであった。生後1年以内の小児の疾患では突発性発疹や風邪,肺炎などの熱性疾患,黄疸,腸重積,喘息などが形成不全の原因になりうると考えられた。

参考文献:歯の形成不全とその原因についての臨床的考察:野坂 久美子ら他

数本の乳歯のエナメル質形成不全では上記のような環境的な原因として同名の歯が左右対称的に出現しますが、総ての乳歯がエナメル質形成不全などの場合では全身疾患、遺伝的疾患が疑われます。

前歯が萌出したときから白い場合や数本の歯が白い場合はエナメル質形成不全のことが多いです。

気をつけなくてはいけないのが、エナメル質形成不全と勘違いをしてむし歯を放置してしまうことです。
全部の歯がむし歯で歯が溶けており「歯の質が弱いからここまで歯が溶けてしまった…これはエナメル質形成不全だ!!」と言われる保護者の方がいます。

仮に全部の歯が溶けてる場合(エナメル質形成不全)では全身疾患、遺伝的疾患が疑われます…
全部の歯がエナメル質形成不全の場合のケースはかなり珍しい症例となります。よって、むし歯なのにエナメル質形成不全の為に仕方がないと考えていると、食生活、歯磨きなどが変わらず他の歯もどんどんむし歯が進行してしまいます。

本当に全顎的なエナメル質形成不全の場合では仕方がないですが、多くの場合ではむし歯のことが多いです。

治療法は?

エナメル質形成不全はむし歯ではありません!なのでむし歯のように進行することはありませんが、歯の質が弱いため、大きくかけたり、ザラザラしているので通常の歯よりもむし歯になりやすいです。

歯の着色(白濁、黄色の変色)などでは経過観察です。
大きく崩れた場合にはプラスチックによる治療や金属の被せ物なでで対応することが多いです。

まとめ

1歳6か月検診で先生から「むし歯です!」といわれて慌てて歯医者さんにきたら「これはエナメル質形成不全です」と説明することがあります。

歯医者さんでも泣いている子供をみてすぐにこれは形成不全だ!と診断するのが難しいことがあります。特にあまり子供を見ない先生にとっては泣いている子供の歯をみるのは大変です。

是非、不安なときはお近くの小児歯科専門医にご相談ください。

最近のコメント

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です