子供の口内炎の注意事項は?

〜ある日の診療室の会話〜

お母さん
うちの子よく口内炎が出来るんです…噛んだわけではないのに…原因がわからず困っています…

パパ先生
口内炎には様々な種類と原因があります。今回は「口内炎」について説明します。

口内炎とは?

口の中やその周辺の粘膜におこる炎症の総称です。頬や唇の裏の粘膜、のど、舌など、口内のあらゆる粘膜にでき、多くが痛みを伴います。大きさはさまざまで、1ヵ所だけでなく、複数の口内炎が生じることもあり、多彩な粘膜症状を呈します。

多くの子供は噛んだり、体調がわるかったりすると口内炎ができ、食事を食べなくなったり、不機嫌になったりします。

歯が痛い!むし歯か!?とびっくりして歯科医院に慌てていったら実は口内炎が出来てました…なんてことも多く見受けられます。むし歯がなく、歯が痛いとお子さんが言った場合にはその付近の粘膜を確認してみてください。口内炎ってこともありますよ。

口内炎には種類があるのをご存知ですか?

実は同じように見える口内炎でも原因が異なる3種類があります。

それぞれについて詳しく説明していきます。

口内炎の種類

・アフタ性口内炎

・カタル性口内炎

・ウイルス性口内炎

アフタ性口内炎

参考サイト:Wikipedia (口内炎)

典型的な白っぽい円形のアフタ(潰瘍)ができます。

周囲の粘膜との境目がはっきりしているのが特徴で、刺激痛を伴い、とにかく痛がります。
通常は1週間~2週間程度で自然に完治するので、痛みがひどくなければ経過観察とします。逆に2週間以上たっても治らない場合には大きな問題が隠れている場合があるので注意が必要です。
原因として、ウイルス、細菌、アレルギー、免疫機構、精神的ストレスなどが原因として考えらていますが、はっきりとした原因はわかりません

「うちの子よく口内炎ができるんです…何故ですか??」と質問されますが、これは再発性アフタ性口内炎といいます。噛んだなどの原因がなく何度も繰り返します…

成長過程の一時的なものだったりしますが、殆どの場合原因がわからないことが多いです。
しかし、原因が分からない同じ部位の口内炎が2週間たっても治らない場合、反復する場合には大きな病気(白血病、ベーチェット病など)が隠れている場合もあるので注意が必要です。小児科に受診してください。

カタル性口内炎

噛んだり、矯正器具があったりなど、何か物理的な力が加わることで出来る口内炎をカタル性口内炎といいます。大きな特徴としてアフタ性口内炎は口内炎と正常な粘膜の境界がはっきりしているのに対して、カタル性口内炎の境界ははっきりとしていません

口の中が焼けるような灼熱感を感じたり、口臭があり、すっぱいものや辛いものがしみて痛みを感じます。

通常は1週間~2週間程度で自然に完治するので経過観察が一般的です。

細菌・ウイルス性口内炎

下に記すような細菌・ウイルスによって口内炎にような症状が生じることがあります。

子供がよくあるのが単純疱疹(ヘルペス性口内炎)です。
突然の発熱後2~3日目から口の中に口内炎が多数出現し、歯ぐきが赤く腫れてきます…このように他の口内炎と異なり細菌・ウイルス性の口内炎は発熱したり、多発的に口内炎が出来たりします。

もし、食事が出来ない、熱でぐったりしている場合には小児科に受診してください。

ウイルスが原因で出来る口内炎

・単純疱疹(ヘルペス性口内炎)
・帯状疱疹・
・ヘルパンギーナ
・手足口病
・麻疹(コプリック斑)
・その他(カンジダ菌などの真菌)
     :


治療方法は?

口内炎によって治療法が異なります。

カタル性口内炎
原因となる物理的な刺激(矯正器具が当たる、噛み合わせが悪いなど…)を改善すれば1〜2週間で治癒します。

細菌・ウイルス性口内炎
一般的には経過観察で治りますが、特定の菌がはっきり分かっており、症状が強く、痛くて食事が取れない、発熱しているなど(ヘルペス、カンジタなど…)の場合は薬で治療する事があります。

※症状が強く発現している場合には歯科ではなく小児科に受診して対応してください。

原因が不明アフタ性口内炎など)
アフタ性口内炎の場合などでは経過観察が一般的です。1〜2週間で治癒します。
疲れている場合は早く寝せる、ストレスを緩和するなどです。
対症療法として、ケナログなどの塗り薬がありますが、子供の場合は塗り薬をなめてしまい、簡単に取れてしまいます…ステロイドも入っていますし、何度も塗って、飲み込むを繰り返すことになりますので、歯磨きをしっかりして口の中をキレイにすることが大事です。

※多発的に出来る、発熱する、何度も繰り返すなど通常の口内炎ではない場合には一度小児科で相談してください。大きな病気が隠れている場合があるので注意が必要です。

まとめ

口内炎は大きくわけて3種類あり、原因、治療方法が異なります。

子供の場合、大人と異なり「痛い」としか言わず、むし歯か判断がつきずらい事があります。
また、気になって触ってしまい何度も繰り返すことがありますので注意が必要です。

中にはただの口内炎だと思っていたら実は大きな病気が隠れている場合もあるので2週間以上治らない、多発的に出来るなどの通常の口内炎と異なる場合には小児科に受診してください。

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