むし歯の治療で全身麻酔するの!?

お母さん
むし歯治療が大暴れで進みません…小学生になっても全く駄目です…段々むし歯も進行してしまい、むし歯だらけです…かかりつけ医から大学病院での全身麻酔治療を勧められてますが不安です…歯医者で全身麻酔なんてするんですか?
パパ先生
はい、歯科でも全身麻酔で処置をすることがありますよ!治療が出来ず大暴れの子、侵襲が大きな外科処置、障害がある子などなど…珍しいことではありません。今回は歯科における全身麻酔について説明しますね。

歯医者で全身麻酔!?

保護者に全身麻酔の話をするとびっくりされます。

「むし歯で全身麻酔するの!?」

実は結構やっていますよ。

特に障害があり体が大きな方は暴れると抑えられなく事故にもつながるので…抑制治療より全身麻酔が適応となります。
また、小児でもむし歯が多くて処置に時間がかかってしまう…外科的な侵襲が大きく、子供には耐えられない場合には行うことがあります。

海外を見てみるとアメリカでは暴れてしまう子供のむし歯治療は全身麻酔は一般的です。やはり抑えて事故が起きると訴訟問題に繋がりますから抑制してまで治療しないんですかね??

日本では個人病院でやってるケースは稀にありますが、一般的には大きな施設(歯科大学病院、障害者施設…)などで行われています。

どんな子で全身麻酔をやっているの??

病院・施設によって全身麻酔を行う基準は異なります。しかし、一般的な次のような場合には全身麻酔が適応される事があります。

・むし歯が多いが暴れてしまい治療出来ない子供
・外科的な侵襲が大きな症例(通常下で処置不可能な外科処置などなど…)
・障害があり抑えて治療が困難(自閉スペクトラム症、知的能力障害、Down症などなど…)

などが歯科で全身麻酔でやる事が多いです。

中には「むし歯なんかで全身麻酔の治療をやるな!」なんて声もあります。

しかし、暴れてる中で中途半端に処置してむし歯が更に悪化したり、無理矢理やって歯科恐怖症になってしまった…なんて子もいます。暴れる子すべてを全身麻酔にするには間違ってますが、子供と親のことを考えて全身麻酔を検討することはとても大事な事だと思います。

どんな症例で全身麻酔をするかは、その先生の考え方にもよりますので、よく担当の先生と相談してくださいね。

どんな施設で全身麻酔をおこなっているの??

一般的には歯科大学病院障害者施設大きな病院(口腔外科が入っている)です。
稀に個人開業医もやっています。

むし歯が多くて何回も通院できない、押さえつけてトラウマにするのが嫌だな…などで全身麻酔での治療をご希望の場合にはかかりつけ医に相談をして、紹介状を書いてもうらうか、障害をお持ちの方は障害者施設の方にご相談していただくのが流れとなります。

でも、かかりつけ医に相談しにくい…
というお母さんは一度、お近くの小児歯科専門医の先生に相談するのも1つです。
子供のプロの先生なら全身麻酔を回避してくれるかもしれませんし、それでも難しなら全身麻酔ができる施設を紹介してくれると思います。

小児歯科専門医については下を参考にしてください。

全身麻酔の費用は??

基本、子供は保険適応の為0円です。

全身麻酔だからといって大きなお金がかかることはありません。
安心して受診してください。一部負担金がある地区もあるので細かい費用については確認してくださいね。

全身麻酔のやり方は??

全身麻酔の方法には色々あります。

歯科治療における麻酔の場合、口の中をいじるため、管をお鼻から通して行う経鼻挿管が多く用いられます。鼻から麻酔薬については、子供の場合はマスクによる吸入麻酔(ガス麻酔)が多いので注射を使うものではなく、子供が恐がることはありません。また、治療中の意識は全く無く、痛みはもちろんのことその他の感覚も記憶として残りません。

麻酔が覚めると何が起きたかは大泣きする子が多いですが、すぐに落ち着きます。チューブの影響で喉が痛い、鼻が痛いという訴えもあります。処置当日は機嫌が悪いですが、次の日はケロりとしていることが多いです。

全身麻酔のリスクは?

全身麻酔のリスクは0ではありません。

これが、難しいところです。

保護者にとって、子供が全身麻酔下に歯科治療を受けることを心配するのは当然です。しかし、麻酔専門医のいる病院での麻酔が関係した事故は、交通事故による死亡事故の頻度(1万人に1人)よりもはるかに少ないとされます。

最近、歯科大学病院での麻酔による死亡事故は僕の記憶したところではありません。

麻酔担当の先生から処置する前に説明をうける機会があると思いますので心配の事はしっかりと聞いてください。

全身麻酔後に忘れないで欲しいこと。

全身麻酔が終わった!よかったー

そのまま歯医者に来なくなり、1年後また同じような状態になる子がいます。
やはり簡単に生活環境は変えられません。中には本当に反省して、歯磨きを気をつけてくれる保護者も多いですが、しかし、多くはまたむし歯を作ります…

歯科は歯を治すよりも管理する事のほうが難しいです

また、嫌な記憶を残したまま歯科医院の通院を止めると歯科恐怖症となり、大人になってからも通院しなくなります。

全身麻酔が終わったら、余計気をつけて歯科医院に通ってください。

まとめ

歯科で全身麻酔はあります。

むし歯が多く、治療の度に大騒ぎ…治療の前日から行きたくない!と騒ぎ、連れてくのが地獄…
よく保護者から相談されます。

全身麻酔での治療はメリットもあればデメリットもあります。かかりつけ医とよく相談してください。

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